オメガスウォッチの秒針のずれは不良品?直し方と原因を徹底解説!

スウォッチとオメガのコラボレーションで大きな話題を呼んだオメガスウォッチ。
その中でも特に人気の高いムーンスウォッチを手に入れたものの、クロノグラフの秒針が微妙にずれていることに気づき、「もしかして不良品?」と不安に感じていませんか。
さらに、秒針が動かないといったトラブルの対処法や、ムーンフェイズなどの特殊な機能の合わせ方にも触れていきます。
この記事を読めば、あなたのオメガスウォッチに関する悩みが解決し、より一層愛着を持って使い続けられるようになるはずです。
- オメガスウォッチの秒針がずれる原因
- 自分でできるクロノグラフ針の調整方法
- 時計の基本的な操作方法と便利な機能
- 後悔しないための購入時のチェックポイント
オメガスウォッチ秒針のずれは故障?原因と対処法

- 秒針がずれるのは初期不良なの?
- 人気のムーンスウォッチ特有の問題?
- 自宅でできるクロノグラフ針の調整方法
- 秒針が動かないときのチェックポイント
- 正しいストップウォッチの使い方
- 基本操作!時刻・日付の合わせ方
秒針がずれるのは初期不良なの?

結論から言うと、クロノグラフの秒針が少しずれているだけで、必ずしも初期不良とは限りません。特にクォーツ式の時計では、歯車同士がスムーズに動くためのわずかな「遊び(隙間)」が意図的に設けられています。
この隙間は「バックラッシュ」と呼ばれ、時計が安定して動作するために不可欠なものです。このバックラッシュが原因で、リセットした際にクロノグラフ秒針がコンマ数秒ほど12時ジャストの位置からずれて停止することがあります。
これは機械の構造上起こり得る現象であり、多くのメーカーでは許容範囲内とされています。言ってしまえば、時計の「個性」と捉えることもできるでしょう。
バックラッシュとは、歯車などの機械要素がかみ合う際に設けられる、意図的な隙間のことです。この隙間があることで、部品の製造誤差や温度変化による膨張を吸収し、機構全体が滑らかに動くようになります。
精密機械である腕時計にとっては、故障を防ぎ、安定した動作を保つために重要な役割を果たしているのです。ただし、明らかに1秒以上ずれている場合や、リセットするたびに停止位置がバラバラになる場合は、針の取り付けが緩んでいるなどの不具合が考えられます。
購入直後で保証期間内であれば、一度購入店に相談してみるのが安心です。
人気のムーンスウォッチ特有の問題?

この秒針のずれは、特にムーンスウォッチだけの問題というわけではありません。オメガスウォッチ(ムーンスウォッチ)に搭載されているのはクォーツ式のクロノグラフムーブメントであり、同様の機構を持つ他の多くの腕時計でも起こりうる現象です。
ただ、ムーンスウォッチはその絶大な人気から生産数が非常に多く、購入者からの声がSNSなどで目立ちやすい傾向にあります。
そのため、「ムーンスウォッチは秒針がずれやすい」という印象が広まっている側面もあるでしょう。実際、多くのユーザーレビューで「個体差がある」という点が指摘されており、店頭で複数の在庫を見比べて選んだという声も少なくありません。
人気の高さから、フリマアプリなど非正規のルートで販売されているケースも多く見られます。しかし、これらの方法で購入した場合、秒針のずれのような問題があってもメーカー保証が受けられない可能性があります。
安心して使用するためにも、正規販売店での購入を強くおすすめします。
自宅でできるクロノグラフ針の調整方法

時計の基準位置(ゼロ位置)がずれている場合、簡単なリューズ操作で自分で修正することが可能です。「故障かも?」と諦める前に、ぜひ一度この方法を試してみてください。
クロノグラフ針のゼロ位置調整手順
ここでは一般的な操作方法を解説します。モデルによって若干操作が異なる場合があります。
- リューズを2段引き、時刻合わせの状態にする
まず、時計の右側にあるつまみ(リューズ)をカチッと2回音がするまで引き出します。秒針が停止し、時刻調整モードになります。 - 2時位置のボタンでクロノグラフ秒針を調整する
リューズの上にあるボタン(2時位置のプッシュボタン)を短く押すと、中央の長いクロノグラフ秒針が1秒ずつ進みます。長押しすると早送りになります。この操作で、針を正確に12時の位置に合わせます。 - 4時位置のボタンで他の積算計を調整する
モデルによっては、リューズの下にあるボタン(4時位置のプッシュボタン)を押すことで、30分積算計や1/10秒計などの小さな針を調整できる場合があります。 - リューズを押し戻して完了
全ての針をゼロ位置に合わせたら、リューズを元の位置までしっかりと押し込みます。これで調整は完了です。
この操作は、主に電池交換を行った後や、時刻合わせの際に誤ってボタンを押してしまった場合に必要となります。もしこの手順で針が動かない、または位置が合わない場合は、ムーブメント内部に問題がある可能性も考えられるため、専門店に相談しましょう。
秒針が動かないときのチェックポイント

ある日突然、時計の秒針(スモールセコンド)が動かなくなってしまった場合、まず最初に疑うべきは電池切れです。
オメガスウォッチには、電池の寿命が近づいていることを知らせるEOL(End of Life)機能が搭載されています。これは、電池残量が少なくなると、秒針が4秒に1回大きく動くようになる機能です。もしこのような動きが見られたら、それは電池交換のサインです。
EOLの表示がなく突然停止した場合でも、まずは電池交換を試してみるのが最初のステップになります。スウォッチストアでは店頭での電池交換サービスを行っています。
電池交換しても動かない場合は?
新しい電池に交換しても時計が動かない場合は、ムーブメント(内部の機械)自体に何らかの不具合が発生している可能性があります。
考えられる原因としては、電子回路の故障や、歯車の油切れ、汚れの詰まりなどが挙げられます。この場合は自分で対処することは難しいため、購入店や修理専門店に点検を依頼する必要があります。
また、時計を長期間保管する際は、電池を入れたままにせず、取り出しておくことで液漏れによる故障を防ぐことができます。
オメガスウォッチの秒針が動かないときに原因や対処法は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。

正しいストップウォッチの使い方

クロノグラフの主な機能であるストップウォッチは、正しい使い方を覚えることで、時計への負担を減らし、長く愛用することにつながります。操作は非常にシンプルです。
基本は「スタート→ストップ→リセット」の順番です。この流れさえ守れば、何も難しいことはありませんよ
基本的な操作手順
- 計測開始(スタート)
2時位置のプッシュボタンを押すと、クロノグラフ秒針が動き出し、計測が始まります。 - 計測停止(ストップ)
もう一度2時位置のプッシュボタンを押すと、針が停止し、経過時間を読み取ることができます。 - 計測再開(リスタート)
停止した状態から、再度2時位置のプッシュボタンを押すと、止まっていた位置から計測が再開されます。 - リセット
計測を終了し針をゼロ位置に戻すには、必ず一度ストップさせた状態で、4時位置のプッシュボタンを押します。
絶対にNG!計測中のリセット操作
クロノグラフ秒針が動いている最中に、リセットボタン(4時位置)を押すのは絶対に避けてください。内部の歯車に強い負荷がかかり、部品の破損や故障の直接的な原因となります。リセットする前には、必ずストップ操作を行う癖をつけましょう。
基本操作!時刻・日付の合わせ方

オメガスウォッチの時刻と日付を合わせる際は、リューズを引く段階によって機能が切り替わります。正しい操作方法を身につけ、時計に負担をかけないようにしましょう。
時刻の合わせ方
リューズを2段階(カチッと2回)引き出すと、秒針が停止して時刻調整モードになります。この状態でリューズを回し、現在の時刻に針を合わせます。
午前と午後を間違えないよう、一度お昼の12時を通過させて日付が変わらないことを確認してから設定するのがおすすめです。
日付の合わせ方
リューズを1段階(カチッと1回)引き出すと、日付調整モードになります。この状態でリューズを回すと、日付の数字だけが変更できます。
注意:日付変更の禁止時間帯
多くの腕時計には、内部で日付変更のメカニズムが作動している「禁止時間帯」が存在します。一般的に夜の21時頃から翌朝の3時頃までがこれにあたります。
この時間帯に手動で日付を変更しようとすると、歯車に無理な力がかかり、故障の原因となることがあります。
日付を調整する際は、まず針を回してこの時間帯を避け(例えば朝6時などに合わせてから)、日付を前日などに設定し、その後針を進めて今日の日付と時刻に合わせるのが安全な手順です。
時刻・日付の調整が終わったら、防水性能を保つためにも、リューズは必ず元の位置までしっかりと押し込んでください。
購入時にオメガスウォッチ秒針のずれを防ぐポイント

- 知っておきたい便利な機能の紹介
- ムーンフェイズの合わせ方も解説
- クロノグラフは壊れやすいのか
- 購入時に確認すべきチェック項目
知っておきたい便利な機能の紹介

オメガスウォッチは時刻表示やストップウォッチだけでなく、知っているとさらに楽しめる便利な機能が搭載されています。ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。
タキメーター
ベゼル(文字盤の周りのリング)に刻まれている数字は「タキメーター」です。これはクロノグラフ機能と連動させることで、おおよその平均時速を計測することができます。
例えば、高速道路で1kmの距離ポストを通過するタイミングでクロノグラフをスタートさせ、次の1kmポストでストップさせます。その時にクロノグラフ秒針が指しているベゼルの数字が、その区間の平均時速(km/h)となります。
スーパールミノバ
針やインデックス(文字盤の時刻表示)には、「スーパールミノバ」という高性能な蓄光塗料が塗布されています。光を蓄えることで、暗い場所でも高い視認性を確保してくれます。
バイオセラミック素材
オメガスウォッチのケースに使われている「バイオセラミック」は、セラミックとバイオ由来のプラスチックを組み合わせたスウォッチ独自の素材です。
軽量でありながら傷に強く、シルクのような滑らかな手触りが特徴です。多彩なカラーリングを実現できるのも、この素材ならではの魅力と言えるでしょう。
ムーンフェイズの合わせ方も解説
2024年に登場した「Mission to the Moonphase “Snoopy”」モデルには、月の満ち欠けを表示する「ムーンフェイズ」機能が搭載されています。
このモデルのムーンフェイズは、2時位置のサブダイヤルに表示され、スヌーピーとウッドストックが月の上で寝そべっているユニークなデザインが特徴です。この合わせ方は少し特殊で、以下の手順で行います。
ステップ | 操作内容 |
---|---|
1 | リューズを2段引き、時刻調整の状態にします。 |
2 | リューズを反時計回りに回し、針を逆回転させます。 |
3 | 針を逆回転させると、ムーンフェイズディスクが1日ずつ進んでいきます。 |
4 | カレンダーや月齢サイトで今日の月齢を確認し、ディスクの月の形を合わせます。満月の日を基準に合わせると簡単です。 |
5 | ムーンフェイズを合わせたら、リューズを時計回りに回して現在の時刻に設定し、リューズを押し戻します。 |
月の周期は約29.5日のため、一度合わせれば大きくずれることはありませんが、数ヶ月に一度、微調整が必要になります。遊び心あふれる機能だからこそ、正しく設定して楽しみたいですね。
クロノグラフは壊れやすいのか

「クロノグラフは機構が複雑で壊れやすい」というイメージを持つ方もいるかもしれません。この点について解説します。
確かに、時刻表示のみのシンプルな3針時計と比較すると、クロノグラフは多くの細かい部品で構成されているため、構造的にデリケートなのは事実です。特に機械式のクロノグラフは衝撃に弱く、メンテナンスにも専門的な技術と費用が必要になります。
しかし、オメガスウォッチに搭載されているのはクォーツ式(電池式)のムーブメントです。クォーツ式は機械式に比べて衝撃に強く、構造も比較的シンプルなため、日常生活での使用において過度に「壊れやすい」と心配する必要はありません。
- 動かしっぱなしにしない
クロノグラフを常に作動させておくと、通常よりも早く電池を消耗します。また、部品の摩耗を早める可能性もあるため、計測が必要な時以外は停止させておきましょう。 - 強い衝撃を避ける
クォーツ式は比較的丈夫ですが、時計を落としたり、強くぶつけたりするような衝撃は故障の原因になります。 - 正しい操作を心がける
前述の通り、計測中にリセットボタンを押すなどの誤った操作は、機構にダメージを与えるため避けましょう。
これらの基本的な注意点を守ることで、クロノグラフの機能を長く楽しむことができます。
購入時に確認すべきチェック項目

これからオメガスウォッチの購入を検討している方が、後悔しないために。特に「秒針のずれ」が気になる方は、購入前に必ず実機を手に取って確認することを強く推奨します。
人気モデルだと焦って決めてしまいがちですが、ここでのチェックが満足度を大きく左右します。少し勇気を出して、店員さんにお願いしてみましょう!
正規販売店の店頭で、以下のポイントをチェックさせてもらうのが理想的です。
- クロノグラフ針の初期位置
まず、中央の長いクロノグラフ秒針が、きっちり12時のインデックスを指しているかを確認します。 - リセット動作の確認
店員の方に許可を得て、実際にクロノグラフを一度スタートさせ、ストップ、リセット操作を試します。リセットした際に、全ての針がそれぞれのゼロ位置に素早く正確に戻るかを確認しましょう。 - プッシュボタンの感触
スタート・ストップボタンやリセットボタンを押した際のクリック感に違和感がないか、スムーズに操作できるかを確認します。 - 外装のチェック
ケースや風防(ガラス面)に傷や汚れがないか、明るい場所で様々な角度から見て確認します。 - リューズの操作感
リューズの引き出しや押し込み、回転がスムーズに行えるかどうかもチェックしておくと良いでしょう。
2025年9月現在、公式サイトでは主に以下の店舗が正規の販売店として知られています。
店舗名 | 所在地 |
---|---|
スウォッチストア 銀座 | 東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエック センター4F |
スウォッチストア 渋谷 | 東京都渋谷区宇田川町29-8 |
スウォッチストア 原宿 | 東京都渋谷区神宮前5-9-15 |
スウォッチストア 横浜ビブレ | 神奈川県横浜市西区南幸2-15-13 横浜ビブレ1階 |
スウォッチストア 名古屋 | 愛知県名古屋市中区栄3-5-1 名古屋三越 栄店 |
スウォッチストア心斎橋 | 大阪府大阪市心斎橋筋中央区1-4-16 |
スウォッチポップアップ 阪急うめだ | 大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店 |
いよてつ高島屋 | 愛媛県松山市湊町5-1-1 |
スウォッチストア神戸阪急 | 兵庫県神戸市中央区小野柄通8-1-8 |
スウォッチストア札幌 | 北海道札幌市南一条西中央区3-8-20 |
スウォッチストア京都 | 京都府京都市下京区立売東町1京都フコク生命四条柳馬場ビル1F |
スウォッチストア福岡 | 福岡県福岡市中央区天神2-4-24 |
もし複数の在庫があれば、見比べさせてもらうのがベストです。納得のいく一本を見つけることで、秒針のずれといった些細な点が気にならず、満足度の高い買い物になるはずです。
まとめ:オメガスウォッチ秒針のずれ対策
この記事では、オメガスウォッチの秒針がずれる原因と、その対処法について詳しく解説しました。最後に、本記事の要点をリストでまとめます。
- オメガスウォッチの秒針の微細なずれは構造上の「遊び」が原因の場合がある
- コンマ数秒のずれは初期不良ではなく許容範囲とされることが多い
- この現象はムーンスウォッチ特有ではなくクォーツクロノグラフ全般に見られる
- リューズとプッシュボタンの操作で自分でゼロ位置調整が可能
- ゼロ位置調整はリューズを2段引いて行うのが一般的
- クロノグラフの基本操作はスタート・ストップ・リセットの順
- 計測中にリセットボタンを押すのは故障の原因になるため厳禁
- 日付変更は夜21時から朝3時頃の禁止時間帯を避けるのが安全
- 秒針が全く動かない場合はまず電池切れを疑う
- EOL機能は電池寿命が近いことを知らせるサイン
- クォーツ式は機械式より衝撃に強いが過信は禁物
- クロノグラフを動かしっぱなしにすると電池消耗が早まる
- 後悔しないためには購入時に実機で動作確認をすることが最も重要
- リセットした際に針が正確にゼロ位置に戻るかをチェックする
- 複数の在庫を見比べて納得のいく個体を選ぶのがおすすめ
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