貴方は大丈夫！？【ロレックスのオーバーホール】が断られる理由と対処法を解説

tomoaki

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大切なロレックスのオーバーホールを依頼したのに、断られるケースがあると聞き不安に思っていませんか？

正規店に依頼すべきか、それともアンティーク修理専門店に相談するべきか、どこへ出すべきか悩みますよね。また、そもそも保証書なしで頼めるのか、オーバーホールしたら価値が下がるのではないか、といった疑問もあるでしょう。

この記事では、ロレックスのオーバーホールが拒否される理由から、正規店の料金表、東京にあるサービスセンターの情報や郵送での依頼方法、そして日本ロレックス技術公認店の役割まで、あなたの悩みをすべて解決します。

この記事でわかること

ロレックスのオーバーホールが断られる理由
正規店と修理専門店のメリット・デメリット
断られた場合の対処法と依頼先の選び方
正規修理の料金相場や郵送での依頼方法

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Contents

ロレックスのオーバーホールが断られる主な理由
ロレックスのオーバーホールが断られる場合の対処法

ロレックスのオーバーホールが断られる主な理由

この章のポイント

改造や社外品があると受付を拒否される
アンティーク修理専門店に相談する選択肢
オーバーホールしたら価値が下がる？
正規店は保証書なしで頼める？
どこへ出すべきか迷ったらまず正規店

改造や社外品があると受付を拒否される

ロレックスの正規サービスでオーバーホールが断られる最も一般的な理由は、時計に改造が施されていたり、社外パーツが使用されていたりする場合です。

日本ロレックスは、自社製品の品質と性能を100%純正部品によって保証しています。そのため、一つでも純正品以外のパーツが使われていると「改造品」と判断され、修理やメンテナンスの一切を受け付けません。

例えば、文字盤や針、ベゼルなどを好みのデザインに交換するカスタムが施されている場合や、過去に民間の修理店で修理した際に、知らず知らずのうちに安価な社外パーツに交換されてしまったケースもこれに該当します。

ロレックスの厳格な品質基準から外れた部品が混在していると、修理後の動作保証ができないため、このような厳しい対応が取られます。

受付不可となる主な例

以下のような状態の時計は、正規サービスで修理を断られる可能性が非常に高いです。

文字盤や針、ベゼルなどが社外品に交換されている
ダイヤモンドが後付けされている（アフターダイヤ）
ムーブメント内部の部品が非純正品に替えられている
ケースやブレスレットにロレックス以外の刻印や加工がある

中古でロレックスを購入した場合は特に注意が必要です。前の所有者がどこでメンテナンスを行っていたか不明な場合、意図せず改造品となっている可能性も考えられます。

アンティーク修理専門店に相談する選択肢

正規店でオーバーホールを断られたとしても、諦める必要はありません。特に、部品の供給が終了したヴィンテージモデルや、オリジナル性を維持したいアンティークモデルの場合は、信頼できる民間の時計修理専門店が有力な選択肢となります。

ロレックスでは、モデルの生産終了から一定期間は修理用パーツを保管していますが、数十年以上前の古いモデルになると、純正部品の在庫がなくなり物理的に修理が不可能になることがあります。

例えば、1988年頃まで製造されていた手巻きのデイトナ（Ref.6263など）は、すでに部品供給が終了しており、正規店では断られる代表例です。

修理専門店の強み

民間の修理専門店には、正規店にはない以下のようなメリットがあります。

豊富な部品ネットワーク
製造中止になった部品を独自にストックしていたり、同型モデルから部品を移植したりして対応できる場合があります。
柔軟な対応力
オーナーの「オリジナルの針や文字盤を残したい」といった要望に寄り添い、パーツ交換を最小限に抑えた修理が期待できます。
高い技術力
アンティークウォッチを専門に扱う熟練の技術者が在籍している店舗も多く、正規店とは異なるアプローチでの修理が可能です。

ただし、お店選びは非常に重要です。国家資格である「時計修理技能士」が在籍しているか、ロレックスの修理実績が豊富かなどを事前に確認し、信頼できるお店に依頼することが大切です。

アンティークロレックスの場合、経年変化による文字盤の焼け（ヤケ）や針の変色も「味」として評価され、資産価値に影響します。

正規店では性能復元を優先してこれらのパーツも交換対象とすることが多いですが、専門店なら価値を理解した上で最適な修理方法を提案してくれるでしょう。

オーバーホールしたら価値が下がる？

「オーバーホールをするとロレックスの価値が下がる」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、結論から言うと、適切な方法でオーバーホールを行えば、時計の価値が下がることはなく、むしろ維持・向上につながります。

価値が下がる可能性があるのは、ヴィンテージロレックスの希少なオリジナルパーツ（トリチウム夜光の文字盤や針など）を、現行の新しい部品に交換してしまった場合です。

コレクター市場では、製造当時の状態を保っている「オリジナル性」が非常に重視されるため、パーツ交換によってその価値が損なわれることがあるのです。

正規オーバーホールと資産価値

一方で、現行モデルや比較的新しいモデルの場合、日本ロレックスで定期的にオーバーホールを行うことは資産価値の維持に直結します。

正規のメンテナンスを受けると「国際サービス保証書」が発行され、これはその時計が「間違いなく本物である」という証明と、「メーカー基準の適切なメンテナンスを受けてきた」という信頼性の証になります。

将来的に売却を考えている場合、この国際サービス保証書の有無は査定額に影響します。定期的な正規メンテナンスの履歴は、時計のコンディションを良好に保つだけでなく、次のオーナーへの信頼性を高めるプラス要素となるのです。

したがって、アンティーク品でオリジナル性にこだわりたい場合を除き、定期的なオーバーホールはロレックスを長く使い続けるためにも、資産価値を保つためにも不可欠な投資と言えます。

正規店は保証書なしで頼める？

「購入時に付属していた保証書（ギャランティカード）を紛失してしまった…」という場合でも、日本ロレックスでオーバーホールを依頼することは可能です。

ロレックスでは、時計本体に刻印されているシリアルナンバーによって個体を管理しているため、保証書がなくても受付を行っています。ただし、保証書がない場合にはいくつかの注意点があります。

保証書がない場合のデメリット

保証期間内の無償修理が受けられない
新品購入から5年間のメーカー保証期間内であっても、保証書がなければ自然故障に対する無償修理の対象外となる可能性があります。
買取査定額への影響
保証書は付属品として資産価値の一部と見なされるため、売却時の査定で減額の対象となることが一般的です。
受付時の確認作業
時計が正規品であり、改造されていないかを確認する作業に少し時間がかかる場合があります。

保証書の有無にかかわらず、時計自体が改造されていたり、社外パーツが使われていたりすると修理を断られる点は変わりません。

保証書がない中古品を購入した場合は、まず正規サービスでメンテナンスを受けられるか確認することが、その時計が本物であるかどうかの証明にもなります。

結論として、保証書がなくてもオーバーホールは可能ですが、メーカー保証の適用や資産価値の面では不利になることを理解しておく必要があります。なお、一度紛失した保証書は、いかなる理由があっても再発行されないため、大切に保管することが重要です。

どこへ出すべきか迷ったらまず正規店

ロレックスのオーバーホールをどこへ依頼するか迷った場合、最も信頼性が高く安心できる選択肢は、やはり日本ロレックスの正規サービスです。特に、品質、信頼性、そして資産価値の維持を最優先に考えるのであれば、正規店を選ぶべきでしょう。

正規店を選ぶべき理由

正規サービスには、民間の修理業者にはない圧倒的なメリットが存在します。

100%純正部品の使用
交換されるすべての部品が、スイス本社から供給される最新基準の純正パーツであることが保証されます。
専門技術者による作業
ロレックス本社でトレーニングを積んだ、正規のライセンスを持つ技術者だけが作業を担当します。
最新の専用設備
防水テストや精度調整など、ロレックス独自の厳格な基準をクリアするための専門機器が完備されています。
2年間の国際サービス保証
オーバーホール完了後、修理箇所に対して2年間の動作保証が付き、世界中のロレックスサービスで対応が可能です。
公式な修理履歴
正規サービスでのメンテナンス履歴はすべて公式データとして記録され、時計の資産価値を高めます。

料金は民間の修理店と比較して高額になる傾向がありますが、これらのメリットを考慮すれば、長期的に見てコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

特に高額なモデルや、将来的に売却や譲渡を考えている場合は、正規店でのメンテナンスが賢明な判断です。

どこへ出すべきか判断に迷う場合は、まず正規サービスセンターや正規販売店で見積もりを依頼し、時計の状態と必要な修理内容を正確に把握することから始めるのがおすすめです。

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ロレックスのオーバーホールが断られる場合の対処法

この章のポイント

日本ロレックス技術公認店も選択肢の一つ
東京の正規サービスセンターの場所と特徴
全国から依頼できる郵送サービスの活用法
正規オーバーホールの料金表と費用の目安
柔軟な対応が魅力の時計修理専門店

日本ロレックス技術公認店も選択肢の一つ

日本ロレックスの正規サービスは、本社サービスセンターだけでなく、「日本ロレックス技術公認店」を通じて受けることも可能です。技術公認店とは、ロレックス本社の厳格な基準をクリアした、いわば「お墨付き」のパートナーショップです。

全国の主要な百貨店や有名時計店の中にあり、修理の受付窓口として機能しています。直接サービスセンターに持ち込むのが難しい場合でも、身近な店舗で同等のサービスを依頼できるのが大きなメリットです。

技術公認店の特徴

正規と同様の基準
使用する部品や工具、作業手順はすべて日本ロレックスの基準に準じています。
利便性の高さ
全国に拠点があるため、地方在住の方でもアクセスしやすいです。
受付窓口として機能
店舗で時計を預かり、日本ロレックスのサービスセンターへ送付してくれます。見積もりから受け取りまで、すべてその店舗で完結します。
一部店舗では軽修理も可能
店舗によっては、ブレスレットの調整や簡単な点検に対応してくれる場合もあります。

最新の技術公認店一覧は、日本ロレックスの公式ウェブサイトで確認できます。お住まいの地域の近くに公認店があるか、一度調べてみると良いでしょう。

サービスセンターへ直接行く時間がない方や、買い物のついでに相談したい方にとって、非常に便利な選択肢となります。

東京の正規サービスセンターの場所と特徴

首都圏にお住まいの方が正規サービスを利用する場合、中心となるのが東京・東陽町にある「日本ロレックス東京サービスセンター」です。ここは日本のロレックス修理における中核拠点であり、全国から集められた時計のメンテナンスが行われています。

日本ロレックス東京サービスセンター

所在地
東京都江東区東陽3丁目28-6ロレックス東陽町ビル
アクセス
東京メトロ東西線「東陽町」2番出口から徒歩約3分と、非常にアクセスしやすい立地です。
特徴
最新鋭の設備を備え、熟練の技術者が常駐しています。持ち込みによる修理依頼が可能で、その場で時計の状態を確認してもらえます。（※見積もりは後日連絡となる場合があります）

平日の昼間でも混雑していることがありますが、受付スタッフが丁寧に対応してくれます。予約は不要ですが、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

営業時間は比較的短く、平日の夕方頃には受付が終了します。仕事終わりなどに立ち寄る際は、事前に公式サイトなどで最新の営業時間を確認することが重要です。

東京サービスセンターは、ロレックスのメンテナンスに関する最高の環境が整っている場所です。直接技術者と話せるわけではありませんが、受付を通じて時計の状態を伝え、安心して預けることができます。

全国から依頼できる郵送サービスの活用法

「近くに正規店やサービスセンターがない」「忙しくて店舗に行く時間がない」という方のために、日本ロレックスでは郵送による修理受付サービスを提供しています。

このサービスを利用すれば、全国どこからでも自宅にいながら正規のオーバーホールを依頼することが可能です。

郵送修理の基本的な流れ

公式サイトから申し込み
日本ロレックスのウェブサイトにある修理依頼フォームに、氏名や住所、時計の症状などを入力します。
専用梱包キットの受け取り
申し込み後、数日で時計を安全に輸送するための専用梱包キットが自宅に届きます。
時計の発送
キットに付属の説明書に従って時計を梱包し、指定の配送業者で返送します。送料はかかりません。
見積もりの連絡
サービスセンターに時計が到着後、技術者が点検を行い、修理内容と見積もりが電話やメールで連絡されます。
修理と返送
見積もりに同意すると作業が開始されます。完了後、時計は厳重に梱包されて自宅へ返送されます。

専用の梱包キットには衝撃吸収材や時計を固定するケースが含まれており、輸送中のリスクが最小限に抑えられています。配送もロレックスとは分からない無地の箱で送られてくるため、セキュリティ面でも安心です。

店舗への持ち込みと比べて日数はかかりますが、安全性と利便性を両立した非常に優れたサービスです。地方にお住まいの方や、高価な時計を持って外出することに不安を感じる方には特におすすめの方法と言えるでしょう。

正規オーバーホールの料金表と費用の目安

ロレックスの正規オーバーホールにかかる費用は、モデルの機構や状態によって異なります。基本料金に加えて、交換が必要な部品代が別途加算される仕組みです。以下は、日本ロレックスが公表している標準的なオーバーホール料金の目安です。

モデルカテゴリ	主なモデル	基本料金の目安（税抜）
自動巻（3針）	デイトジャスト、オイスターパーペチュアル、エクスプローラーⅠ	¥82,500～
自動巻（特殊機能付き）	サブマリーナー、GMTマスターⅡ、エクスプローラーⅡ	¥99,000～
クロノグラフ	コスモグラフデイトナ	¥110,000～
ヴィンテージ（旧キャリバー）	Cal.30xx系搭載モデルなど	¥121,000～